城北地区(4)

白芙蓉か細く首のかたぶくに
  さらさら時の流れやまずも(五百木)小平

 歌人五百木小平 本名正教 明治28年 松山市東長戸に生まれる。吉植庄亮に師事す。歌誌「橄欖」・「にぎたつ」の同人として活躍、昭和45年没、歌集に『紅ひさご』・『埋れ火』あり。戦時中、大阪市で一瓦斯職工として歌を楽しんだ天衣無縫の歌人であった。
 建碑事情は『歌人五百木小平 上巻』(五百木美須麻流著 青葉図書刊275ページ)に詳しい。同名の著書下巻は小平の生い立ち、交友を詳述して残すところがない。すべて小平の一粒種美須麻流さんの労作。平成4年刊。
 この碑は西条産の青石で8㌧。高さ183㌢、幅205㌢、文字は鴻池楽斎、刻字は堤健二郎、万端は山上次郎の世話による。昭和52年12月3日除幕式。

所在:松山市船ヶ谷町(三光神社)

城北地区(4)番