城南地区(8)

内川や外川そとかわ かけて夕しぐれ(正岡)子規

 明治25年終わりの冬の句。「寒山落木」巻一に載る。
 自然石に子規自筆を拡大して刻んだ句碑。碑のうらには何の記録もない。おそらく、松山中央高校の開校に伴い新設された道路や立石橋の完成記念に、昭和62年3月に建てられたものであろう。「内川」は、重信川の支流で、東温市の日吉谷に源をもち、「外川」とも呼ばれた重信川に合流する。重信川と、その支流の内川にかけて夕しぐれが通りすぎてゆくさまを詠んだ句。

所在:松山市北井門町(立石橋北詰)

城南地区(8)番