道後コース(33)

もりもりもりあかる雲へあゆむ(種田)山頭火

母と行くこの細徑のたんぽゝの花(高橋)一洵

 山頭火の句は、彼が没した年、昭和15年の俳誌「層雲」12月号に発表された最後の句。一洵の句は、句碑建立の中心となった今治市の世話人の所持する画帳の中の一洵自筆の文字の拡大。
 山頭火は天下の自然児、一洵は天衣無縫の妙好人。
 昭和14年10月、この二人は松山でたちまちに肝胆相照らし、一洵は、山頭火の最期を温かく見守った。その二人の句が、ここで向かい合っているのである。
 共に昭和51年1月26日の建立。この日は、一洵の一九回忌に当たる。二人とも五九歳で没した。
 境内には、その他芭蕉と子規の句碑がある。

所在:松山市御幸一丁目(長建寺)

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